- ☆しずはうす☆
- リハビリ便り
【しずはうす】あきらめないで!強い思いでリハビリ!!
先日、3月末で退職された新坂療法士の結婚式がありました。
その日が近づくにつれ、新坂療法士の担当だった利用者の皆さんを中心に「あー、新坂先生結婚やなぁ」「きっとかわいい花嫁さんやろな。」「いっぱい、世話になったし、お祝いしてあげたい」等の声が上がってきました。
デイケアの方もですが、入所している方は特にお祝いと言っても、どうしてよいのか…なかなか難しいです。
片麻痺のあるデイケア利用者のEさんは、「這ってでも行って、ハレの姿を見たい、お祝いを言いたい」と熱い思いを語っておられました。そこで、リハビリスタッフから提案してみました。「それだけの思いがあるなら、新坂先生にお祝いのメッセージを書く練習しませんか?」と。
右腕の不自由なEさんは新坂療法士が担当のころから名前を書く練習をしていました。「先生がいなくなっても頑張っていることを伝えたる!」と夏ごろからお祝いのメッセージを書く練習を始めました。デイケアに来たときは必ず練習されます。肩が痛くて動かないときも、ちょっとだけ…と言って休まれません。手をマジックで真っ黒にしながら、頑張っておられました。
その努力あって、結婚式の前日にはご自分でも納得のいく文字を書くことが出来ました。
この方だけでなく、他にも新坂療法士にお祝いをしたい利用者の皆さんがいらっしゃたので、Eさんの文字を中心にみんなで寄せ書きにしよう!とメッセージを書いていただきました。
結婚式当日、新坂療法士に寄せ書きを渡すことが出来ました。新坂療法士は「これ!!一番うれしい!!」と、とっても喜んでくれ、披露宴の会場に飾ってくれました。
そして、数日後…。な、なんと新坂療法士が姫路より、利用者の皆さんに結婚式の報告とお礼を伝えに、ご主人と共にしずはうすに遊びに来てくれました。みなさん、朝からウキウキそわそわ…。顔を見るなり泣き出す方も現れるくらい…みなさんとっても喜んでおられました。そして、入所の方もデイケアの方も新坂先生と一緒に結婚式のビデオを見て楽しみました。
「今回寄せ書きを作る」という企画により、施設にいることで、あきらめてしまう事も、ちょっとスタッフがお手伝いすることで実現し、また利用者の皆さんが強い思いを持つことでいつもとは違う力が引き出すことが出来て本当に良かったと思っています。そして、利用者の皆さんにそこまでの強い思いを持たすリハビリをしてきた新坂療法士の偉大さを感じました。
どうぞ、末永くお幸せに…。
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