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【しずはうす】心と体の生活リハビリテーション Vol.7
したい!やりたい!ことをちょっとの工夫で
~ 万願寺とうがらし №2 ~
以前に紹介した万願寺とうがらしが立派に成長しました。(以前の記事はこちらをクリック!)
駐車場の奥で育てていた万願寺とうがらしが立派に実をつけました。
I氏は、N氏が植えられた万願寺唐辛子に、真夏日の暑い日も、リハビリ室から重いじょうろを持って、水やりに行かれました。ただ重いものを持って暑い外を歩くというのは、地獄の特訓のように思えますが、万願寺とうがらしのために(みんなで美味しく食べるために)重いじょろを持って外を歩くことは、むしろやる気が出ます!最初は、ふらふらされ途中で休憩をはさむこともありましたが、毎日行くことで、いつのまにか体力がつき、ふらふらすることなく、いっきに水やりまですることができるようになっていました。おまけに、中腰になり草抜きまでできるようになられました。
I氏の退所が近づいておられたので、I氏と相談し、お席の近くの仲良くしていた利用者様にふるまうことにしました。
「大きいな~」「立派やな~」など和気あいあいとした雰囲気で調理が始まりました。
↑元主婦の方も包丁をもつと、さすがです。手早く切られます。
↑元中華料理人のS氏。見事な鍋ふり!
おいしそうに完成しました!!
I氏も、他の利用者様も満足そうに食べておられました。
スタッフもおすそわけを頂きました。
んがっ…!!!
から~っい!! 大あたり~!!!!!!! 涙が出ています。
今回、万願寺とうがらしを『育てること』から『食べること』までを行いました。
N氏にとっては、土から遠ざかっていた生活の中で昔を思い起こし、屋外の歩行練習では「万願寺とうがらしを見て帰る」という目標となった活動です。
I氏にとっては、毎日の習慣としての『体力つくり』、みんなのために何かできているという『満足感』、それをみんなに『ふるまうこと』(お礼)ができる活動です。
U氏にとっては、普段あまりお話されませんが、調理をいう活動を通して、他の方とたくさんお話をするきっかけとなった活動です。
元中華料理人のS氏にとっては、鍋ふりをすることができ、みんなに料理をふるまうことができた活動です。
K氏にとっては、普段あまり活動に集中し続けることが難しいですが、今までずっと行ってきた得意な料理などで、普段より集中し続けることができた活動です。
O氏にとっては、まだかまだかと楽しみに待たれていた万願寺とうがらしを食べることができた活動です。
などなど・・・
同じひとつの活動でも、それぞれの方によって、その活動の意味や目的、目標などが違います。
その活動を、ひとりひとりの利用者様に合わせて行うこと、それがリハビリテーションのひとつです。
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