認知症治療
Vol.4はじめましてソーシャルワーカーです
はじめまして。ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)の葛原と申します。よろしくお願いいたします。いわくら病院に入職して10年ほどになります。コロナ禍で自宅と職場の往復ばかりですが、ご本人さま方とのお話で元気をいただく日々です。
さて、ソーシャルワーカーとはどんな役割なのかと尋ねられることがあります。相談員と言われたり、ケースワーカーとも呼ばれたりします。いわくら病院には、17人のソーシャルワーカー(デイケア含)が在籍しており、受診・入院の相談、通院・入院患者様の生活・経済面の相談・必要な制度の手続きのお手伝いなどを多岐にわたる支援を行っております。特にパンの木病棟では、退院後の生活についてご相談いただくことが多いです。地域の診療所やケアマネジャーの方々と連絡を取り合い在宅介護サービスの調整や施設入所など自宅以外での生活の場の調整のお手伝いをしています。
ご本人さまはもちろんですが、ご本人さまを介護されるご家族さまも心身ともに負担を感じたり治療やこれからのことを不安に思われたりすることもあると思います。パンの木病棟では、入院後しばらくしてから、ご家族さまと院内スタッフ(医師・病棟スタッフ・ソーシャルワーカーなど)との面談の機会を設け、病状説明だけでなくパンの木病棟でどのようにご本人さまがお過ごしかお伝えしています。そして、ご本人さまとご家族さまのこれからについて一緒に考えていきます。コロナ禍のため面会があまりできない状況でコミュニケーション不足になりがちですが、ご不安やご質問など気軽にスタッフにお声かけいただけたらと思います。
現在は、コロナ禍で感染対策上の面会制限もある状況のため、いわくら病院認知症家族会「オレンジファミリーサークル」も開催できていません。家族会では、ご家族同士がこれまでのことや気持ち・不安・現況など話し、聞いてもらうことで少しでも気持ちに余裕を作っていただいたり、介護や今後についての情報共有・交換をしていただいたりする会です。私たちスタッフも参加させてもらいご家族さまのお話をお聞きすることで少しでもご本人さまとご家族さまの理解・病棟での関わりに活かすことができればと思っています。再開が決まりましたらご報告させていただきますので、その際はぜひご参加ください。